忍者ブログ

サナギの多趣味な生活

ちょっと古いゲーム、最新ゲームの感想をゆるりと。 たまに工作やお絵かきやカメラなども。

中二病真っただ中の腐女子を熱狂させた純愛ゲーム『シャドウハーツ』
2022年8月27日現在、私に衝撃が走った。
 中二のしかも男同士の恋愛にしか興味がなかった私を熱狂させた純愛ダークファンタジー、『シャドウハーツ』の精神的続編と言われる『ペニーブラッド』が発表されたのだ。
 私、3DKのアパートで一人大騒ぎである。それを冷ややかに見つめる同居人。
 そんなわけで何がそんなに良かったのかを熱く語ろうと思う。
 まず、シャドウハーツとの馴れ初めについて簡単にお話しする。
 中二病も悪化する2004年、私は何かの枠で放映されたシャドウハーツ2のCMを見た。
「なんかイケメンおる!曲もかっこいいな」
 その話をゲーム仲間である親戚にすると
「あ、俺シャドウハーツ持ってるよ。クーデルカからやれとは言わないから、これとりあえずやっとけ」
借りました。遊びました。ハマりました。
 まず何と言ってもまずちょっと、いやかなり悪そうな主人公。いきなり出てきて人とは思えない力で女の子をかっさらって行った上で小学生みたいなセクハラを女の子にしようとします。
もう一度言います。主人公がセクハラを。
 こんな主人公見たことない。あ、一人いたわ。ジタンとか。でも私が触れてきたRPGの主人公と言えば、無口な傭兵や英雄を志して村を出てトイレでグミを拾う青年など大抵誠実そうなやつらばっかりでした。
本当にこいつ主人公なのか?思ったより大人だし。
 そんな私の疑念をよそに主人公のウルとヒロインのアリスは個性的な仲間を引き連れて少しずつ仲良くなっていきます。背中を預けあう唯一無二の存在。
 思えば私が年上好きなのはこのゲームの影響が強いのかもしれません。
 さらにこのゲームの面白いところは、個性豊かなキャラクターが織りなす軽妙洒脱な会話だ。
 私の記憶が正しければ村人みたいなヤツ含めてほとんどのキャラクターに名前や設定がついていて、どーでもいいけど面白い情報をくれたりするのだ。
 仲間のキャラクターに至ってはフリーダムという言葉がぴったりで、普通のRPGなら船酔いで苦しんでいる主人公を少しは心配するだろうが、シャドウハーツでは
「吐いたら汚いから来ないで」
みたいな反応をするのだ。
不憫が過ぎる。
 シャドウハーツでは常連キャラのロジャーのおうちが
「ヤシの木とかパタパタ倒れて発進しそう」
みたいなことをヒロインが言うので
「何見て育ったの?」
と主人公がツッコむ一面もあります。
シャドウハーツ2では道々武器を拾いめぐる吸血鬼のマッチョのレスラーが出てきてポストだのハニワだの拾いめぐっては鈍器として活用しだすし、主人公は空飛ぶ座布団に乗ってる敵に
「その座布団どこで売ってんの?」
と聞いたりしてダークファンタジーをまろやかにしていく。
 そんな彼らが一転してマジなトーンになることもあります。そんな彼らのギャップに萌えるわけですよ。
まぁ、吸血鬼の彼はマジなシーンが面白シーンだったりするんですが。
 面白くて格好いい彼らの旅にメロメロになってしまったわけなのですよ。
 アイテムの説明の詳しさも魅力の一つで、回復アイテムについても服用の仕方や味について妙に詳しく面白い説明がついているし、武器や装備品の説明も面白い。シリーズ恒例隠しアイテム、女性専用装備のパンツ系アイテムは説明も面白いが、地味にキャラクターのパンツの色が変わる。戦闘中にどの技を使ったら見れるのか、じっくり検証したプレイヤーも多いと思われます。

以下シャドウハーツシリーズの根底にかかわるネタバレを語ります。

 シャドウハーツシリーズのストーリーは世界のつながりも魅力の一つです。
 主人公ウルの呪いを解くために死んでしまったヒロインアリス。
 2ではアリスの分まで生きようとしていたところに新たな呪いを受けて少しずつ心を無くしていくウルは幸せ探し、とアリスを蘇らせようと奔走するウルを見て2のヒロインのカレン。
 物語のラストでは、自分が一番望む時間へ帰ることになり、カレンはウルがまだ生まれる前の世界へと旅立ちます。
 一方ウルは、今度は死なせないとばかりに1の冒頭へ。
 ふたりとも違う意味で見せる一途さは一見の価値しかない。むしろ何見でもしてほしい。
 三作目のフロムザニューワールドではウルのライバル的ポジションのレニは新たな主人公のもとで執事をしているし、吸血鬼レスラーの妹も仲間として出てきます。

 当時どこいつかシャドウハーツがPS2にずっと入っていた私は、わくわくしながらダークな雰囲気にどっぷりハマっていったのです。
 高校生になって携帯電話を手に入れると、公式サイトからシャドウハーツのピクロスを手に入れて遊んでいました。
 私も紋章魔法を使いたかった…。

拍手[1回]

PR

コメント

コメントを書く